スタートは「セメダインホワイトS」。メーカーとの共同開発タイアップ作戦とは

弊社は、メーカーにアイデアを提供し、共同開発した商品を販売するというタイアップ作戦を展開しています。弊社の提供するアイデアというのは、マーケティング力を生かした「消費者の意向の代弁」。この第一歩として1980年8月に誕生したのが、「セメダインホワイトS」です。

セメダインホワイトSチラシ

今までの木工用接着剤の容器がもっていた使いにくさ、不経済という欠点を根本的に改革したもので、“最初から最後まできれいに使い切れる製品”として好評を博しました。

1980年オール金物大見本市)での陳列写真

同年9月のオール金物大見本市で大阪商工会議所会頭賞を受賞。さらに、日本印刷工業会・全国パッケージング協議会主催の‘82パーケジング展において、文具・家庭用品部門で入賞しました。

発足当初のタイアップ作戦プロジェクトと、その後の実績

弊社はタイアップ作戦のために、商品開発部・営業部・商品部から6~8人を選出しプロジェクトチームを作りました。各部が、消費者・仕入れ先からの情報やヒントを出し合い、開発に取り組むのです。

「セメダインホワイトS」以降のタイアップ商品は、

・修理、補修、接続のための針金をつけた「工作金網」
・ふたに両刃ノコを固定、出し入れを自在にしたスライダー付きの「DIYボックス」
・8本のドライバーに固定溝をつけた「エイトドライバー」
・部屋の空間を有効利用できる「折りたたみ式棚受」
・レバーの操作でノコ刃の締め付け角度を変化できる「糸ノコ」
・一丁で荒削り、仕上げ削りができる「カンナ」
など。

すべてアイデア商品として市場に投入し、約15%の売り上げの伸びを実現させました。

まとめ

1980年代からスタートした、メーカーとの「タイアップ作戦」。現在も受け継がれている大切なプロジェクトです。

▼時代が求める商品を生み出す

▼メーカーさんの高い技術を一般消費者へ

▼業界の当たり前は世間の非常識!?

※弊社社史「和気産業60年の歩み」P162・175・184より抜粋