天然ゴム板と合成ゴム板の違い、ご存じですか? プロに学ぶ「ゴム」の話

 

「天然ゴム板と合成ゴム板ってどう違うの?」「ゴム製品はどうやって作られるの?」などの素朴な疑問を解消するべく勉強してきました!さっそくレポートします。

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主に工事現場などに使われる「養生・緩衝用」、電気製品や自動車部品に使われる「工業用」、医療用手袋やチューブ、ポットや食洗器などの電化製品のパッキンなどに使われる「医療・食品用」に分けられます。製品としては、使う場所に合わせて「ゴムシート」「ゴムホース」「ゴムマット」などがあることを、みなさんもご存じでしょう。

 

次に、知っているようで知らない“天然ゴム板と合成ゴム板の違い”について説明します。

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天然ゴム板は天然の素材から作られたもので合成ゴム板は合成素材から作られたものだと思っていませんか?合成ゴム板についてはほぼその通りなのですが、実は天然ゴム板は、天然素材100%で作られているわけではありません。天然ゴム板は「天然系ゴム板」と呼ばれており、天然ゴムとSBRを主成分としたゴムのことを指します。SBR(スチレン・ブタジエンゴム)とはタイヤ等、天然ゴムと同じ用途に使用される合成ゴム板のことです。

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ゴム製品を作る際、まずゴム板を製作するところから始めるのが一般的です。工場では「ゴムの材料」を仕入れ加工することで、ゴム製品を製作しています。その工程をご紹介しましょう。

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  • 材料を混ぜ、バンパリーミキサーを使い練り合わせます。(配練)
  • ローラーヘッドユニットを使い、厚み・幅を揃えます。(圧延)

→シート状に仕上がりますが、この段階では非常に弱いゴムです。

  • 加硫機にかけます。(材料の中に含まれる硫黄に熱を加え分子を結合させることで、強度を増す工程)

・連続加硫機を使う場合→シート状のゴム板になります。

・直圧加硫機を使う場合→分厚いゴム板を作ることができます。

この後、ベタつきをなくすために材質、硬度、色調に合わせた表面処理を行う場合があります。

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ゴム板の作り方をご紹介しましたが、(1)の作業の後に「金型成型」で特殊な形のゴム製品を作ることもあります。

例:トラックの当たり止め、鉄道、船舶部品

 

一方でゴム板を加工し、製品を作ることもあります。一般的4な種類の加工方法をご紹介します。

  • トムソン抜き加工

トムソン型でゴム板から素材を打ち抜く加工のこと。同じ形を大量に作るのに適しており、ロット数が多いものに対応。

  • CAD カッティングプロッター

コンピューター操作で加工すること。平面の加工に適しており、ロット数が少ないものに対応。

  • 水圧加工・ウォータージェット加工

水を利用して切断する加工のこと。厚みがあるもの、複雑な加工にも適している。

 

  • ギロチン加工

厚板(10~100mm)を裁断する加工のこと。クッションラバーの製作などに適している。

 

 

<さまざまな場所で活躍中!>

ゴムはほかにも、ゴムホースやゴムマット、消防用吸管などさまざまな製品に加工され、世の中の役に立っています。また、シリコーン・ウレタン・導電、難燃ゴムなどの特殊なゴムもあります。

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