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SOFT99さんの新商品カラーバリアフリーシリーズ 「チョット塗りペイント」と「マーキングステッカー」の役立て方

 

“カラーバリアフリー”や“カラーユニバーサルデザイン”については、前回ご紹介しました。次は「実際にどう使えば良いのか?」「どんな方にどんな場面で役立てていただくことができるのか?」をご紹介します。

 

<カラーラインナップがこの5色の理由>

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今回SOFT99さんが開発されたこの5色。一般型色覚の方が見ると、レッドは朱色に近く、オレンジとの差が分かりにくいと感じるかもしれません。カラーユニバーサルデザインの考え方に基づくと、“特定の色覚の人だけが見分けやすい色ではなく、あらゆる人が不便にならないよう配慮されている色”であることが大切だからです。つまり、全ての人が最も見分けやすいカラーではなく、全ての人がより見分けやすいカラーというのが、このラインナップとなった理由なのです。

 

一方色弱の方は

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この5色が一般型の方と同じように見えているわけではありません。5色(正式には4色、レッドとオレンジは一般型の方同様見分けにくい色です)が違う色だと認識しやすいというのが、このカラーの特徴です。たとえば、ある色弱の方には、この5色はこのように見えています。

 

ご覧いただくとわかるように、レッドとオレンジは見分けにくいことがわかるでしょう。実はオレンジはイエローに比べ、高齢の方(特に白内障の方)に見やすい色になります。実際は「レッド」と「オレンジ」を組合せて使用することは避けてください

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5色の基本が分かったところで、次に具体的な利用場面についてお話しします。

 

<学校や会社・工場などの公共の場で>

・トイレの男性用と女性用のマーク、実は判別しにくくありませんか?「チョット塗り」のレッドとブルーを使って塗り替えるだけでカラーバリアフリーになります。

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・トイレの開閉を示す赤や青の表示も同様です。「チョット塗り」を使うだけで、より分かりやすくなります。

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・機械の運転や停止ボタン。色分けされていることが多いですが、カラーユニバーサルデザインでない場合、困っている方もいます。マーキングステッカーを上から貼るだけで分かりやすくなり、誤動作の減少につながります。

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<色弱の方がいるご家庭で>

・お子さんが色弱の場合、色分けして誰のものか区別している歯ブラシが分からない場合があります。歯ブラシに「マーキングステッカー」を貼ったり、「チョット塗り」で塗ったりすることで、判別しやすくなります。

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・タンスの引き出しをお兄ちゃん用・妹用に分けたり、Tシャツ用・下着用に分けたりしているご家庭もあるでしょう。小さいうちは色分けすると分かりやすいので「マーキングステッカー」をご利用いただくと良いでしょう。

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・高齢の方は段差が見えにくいために階段を踏み外すというケースが増えます。階段の段差部分に「チョット塗り(特にオレンジがおすすめ)」でペイントしていただくことで、注意喚起につながります。

 

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<色への配慮は各業界に広がっています>

 

  • 人気ゲームがいち早く!「技術より配慮する気持ちが大切」

「パズドラ」というゲームをご存じでしょうか。パズルとロールプレイングゲームを組み合わせたスマホ、タブレット用のゲームです。パズル部分は、赤、緑、青、紫、黄の5色のブロックが登場します。

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このブロックの配色は、色覚異常があると見分けがつきにくく、ゲームを十分に楽しむことができません。そこで、配信元のガンホー・オンライン・エンターテイメントでは、サポート機能をつけました。これを使うと、ブロックを色や濃さで見分けやすい画面に切り替わるのです。

ゲームにとって色はとても大切な要素です。男性の20人に1人が色のせいでゲームを楽しむことができない、というのはとても残念なことです。ゲームの色を変えることは技術的にはそんなに難しくないため、今後は色に配慮したゲームが増えていくと思われます。

 

  • 教育現場での動き「先生自身の理解を深めることから」

2003年以降義務が撤廃され、小学校で色覚検査が実施されなくなりました。そのため、色弱についてご存じのない学校の先生も増えています。しかし最近では、各地で色覚異常について学ぶ勉強会などが開かれるようになっているそうです。

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「黒板に赤いチョークで書くと見えにくい子もいる」「赤や青を分かりやすいと思って当たり前に使っていたけれど、それは間違いだった」などの気づきを得て、改善に向けて動き出す学校もあります。

また教科書業界の対応も進んでいて、教育出版・啓林館・学校図書・大日本図書などの教科書はカラーバリアフリー化されています。教科書をご覧になる機会があれば、ぜひご覧になってください。

 

また、カラーバリアフリーの考えをウェブサイトや印刷物に取り入れる企業や自治体も増えています。今回のいいものマガジンも、実はカラーバリアフリーを意識して作りました。いいものマガジン編集部は、「だれもが暮らしやすい社会」につながる取り組みを、今後も続けていきたいと思います。

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